ギークピクチュアズが企画・製作した映画『敵』の公開記念舞台挨拶が、1月18日（土）にテアトル新宿で開催されました。
主演を務めた長塚京三さん、瀧内公美さん、松尾諭さん、松尾貴史さん、吉田大八監督の5名が登壇され、公開を迎えた本作の魅力を語りました。

日本文学の巨人・筒井康隆さんの同名小説を原作に持つ本作では、妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に暮らしている77歳の元大学教授・渡辺儀助を主人公に、人生の最期に向かって生きる人間の恐怖と喜び、おかしみが描かれます。
本年度の第37回東京国際映画祭（TIFF）では、19年ぶり3冠受賞の快挙、第18回アジア・フィルム・アワード（AFA）では6部門ノミネートを果たしているなど、世界も注目する作品の一つとなっております。

吉田監督は、映画の企画を始まった頃を振り返り「ちょうどコロナに入った頃、たまたま『敵』（原作）を読んでいた時にプロデューサーから連絡が来て企画が始まりました。最初はプロデューサーとちまちまやっていて、"この先映画にできるのかな..."と思っていた作品が、大勢の観客の前で披露することができてよかったです。（受賞やノミネートについては）まだ夢のようで、心の整理がつかないくらい大きなことです。」と想いを語りました。
また主演の長塚京三さんは、公開前の受賞について「公開前の前評判はプレッシャーでしかないんですけど、僕としては正しくカミングアウトできたかなという気持ちです。」と語りました。

映画『敵』はテアトル新宿ほか全国公開中。ぜひ劇場へ足をお運びください。